不動産の広告規約の改正
2022年9月1日「不動産の表示に関する公正競争規約」(以下 表示規約とする。)が改正・施行されました。本規約の改正は約10年ぶりであり、不動産業界的には大きな改正だったと言っても良いのではないでしょうか。
この度の改正では、強化する規約と緩和する規約がありました。本日のブログでは、強化する規約の中の1つを紹介致します。内容は、その物件から一番近い駅や施設までの時間をちゃんと書きましょう!というものです。
え!?当たり前の事じゃないか?とお思いになるかもしれません。いままでは、駅や施設に対して該当する物件の敷地の出入口から徒歩所要時間を測定するというものでした。しかし、この度の改正では、該当する物件の敷地の出入口ではなく建物の出入口から計測するというように変更になったのです。この際、もし該当する物件にエントランスとサブエントランスがあり、両方のエントランス共に入居者様が常時使用できるような仕組みになっていれば、この両方いずれのエントランスも建物の出入口として計測の起点に使うことができるようになったのです。ですので、もし道路から奥まった場所に建物がある場合は、徒歩所有時間が長くなるでしょう。
つまり、徒歩所要時間の精度が高くなったというように捉えても良いのではないでしょうか。現在、すでにこの改正は施行済なので、このような観点から物件広告を確認し、実際に内覧してみると新たな気づきがでてくるかもしれません。
その他参考資料として外部リンクを下記に貼っておきます。興味のあるかたは是非ご確認ください。
「表示規約同施行規則主な改正点」不動産公正取引協議会連合会
https://www.sfkoutori.or.jp/webkanri/kanri/wp-content/uploads/2022/06/20220601_kiyaku-kaisei_leaflet.pdf
【参考:月刊不動産流通2023年2月号】