我々の生活に密着している飲料である牛乳。そのまま飲むのはもちろん、料理に使ったり、加工品であるバターやチーズなどを食したりと、非常に身近な存在です。
しかし、現在酪農家たちは非常に厳しい状況に立たされています。


まず一つ原因として挙げられるのが、生乳の需要減少です。コロナ禍の影響で外食産業での需要が減り、現在も回復が低迷しています。
もう一つはコストの増加です。牛の餌は輸入の割合が高く、円安や世界情勢の影響が重なったことから餌代が高騰。また、近年は酪農の現場でも機械化が進んでおり、電気代の値上もコストを押し上げる一因となっています。
このように収入減・コスト増加の両方向からの打撃を受け、廃業を決める酪農家が増えているとのことです。

スーパーなどで必ず目にする牛乳ですが、その生産現場にも目を向けることが大事かもしれません。一消費者が何らかの行動を起こして今の状況を改善する、というのは難しい問題かもしれませんが、この状況を知っておくだけでも何かが変わるかもしれません。個人的に牛乳はよく購入するので、酪農家の方には頭が下がるばかりです。

参考 秋田魁新報 2023年2月20日の記事より