あなたはチャットGPTをご存じでしょうか?米国のOpen AI社が開発した、人工知能(AI)を使った対話型ソフトです。質問を投げかければ、まるで人間のように回答を返してくれます。無料版も存在し、手軽さも相まってユーザーが急増しています。

このサービスについて、各大学では利用に注意を促しています。レポートへの利用を禁止する、と明言するところもあれば、著作権や誤情報への警告を出すにとどまっている大学もあります。また、AIを利用することにより思考力の低下を懸念する声も上がっています。

私自身も趣味でチャットGPTを利用しています。主にプログラムのコードを書く際にAIに手伝ってもらっています。しかしながら、確実に正答が返ってくるわけではなかったり、質問の本質と少しズレた回答が返ってくる場合もあるため、AIの回答を精査するという工程が必要になってくるのです。
そのため、AIの利用=思考力の低下と直結させるのは早計な気もします。結局は、ある程度の前提となる知識がないとAIの回答が正しいものなのか判断することも出来ません。

今後AIは社会でもどんどん利用されていくと思いますし、うまく使えば非常に便利なツールです。そのため、排除するのではなく、正しく利用する方法を学ぶことが大切だと思います。

(参考 秋田魁新報 2023.4.12 24頁)